バーではできるのに、センターになるとできない…
「バーでは立てるのに、センターになると片足ルルベが続かない。」
「パッセになると身体が揺れてしまう。」
「左右で立ちやすさが違う。」
大人からバレエを始めた方の中には、このような悩みを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
私自身も、バーではできるのに、センターへ移ると片足ルルベやパッセで身体が安定しないことがありました。
特に右足を軸にした時は、身体が右後ろへ傾くような感覚があり、思うように立ち続けることができませんでした。
当時の私は、
「軸足が弱いのかな。」
「もっと筋力をつけなければいけないのかな。」
そう考えていました。
でも今振り返ると、本当の原因はもっと違うところにあったように思います。
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センターでは、自分の身体全体が試される
バーでは、手が軽く触れているだけでも、自分の身体がどちらへ傾いているのかを感じ取りやすくなります。
バーは身体を支えるだけではなく、自分のバランスを教えてくれる存在でもあります。
しかしセンターでは、その助けがありません。
だからといって、足首や脚だけで頑張ればよいわけではありません。
片足で立つためには、
・足裏が床を感じていること
・脚が身体を支えていること
・骨盤が無理なくバランスしていること
・背骨の上で頭が自由にバランスしていること
これらが互いに関係しながら働いています。
片足ルルベは、身体のどこか一か所だけで頑張って作るものではなく、身体全体のつながりの中で成り立っているのだと思います。
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私は「足が弱い」のではなく、自分の身体を知らなかった
以前の私は、片足ルルベが苦手なのは筋力不足だと思っていました。
でも身体の使い方を学び始めると、少しずつ違うことに気づきました。
実は、足よりも先に見直す必要があったのは、身体全体の使い方だったのです。
例えば、
頭の高さ。
骨盤の位置。
肩のバランス。
股関節の位置。
そして、自分では気づいていなかった身体のゆがみ。
私は「肩は後ろへ引いてはいけない」という意識を強く持っていました。
もちろん肩を無理に後ろへ引く必要はありません。
しかし、その考えが強くなり過ぎた結果、自分では真っすぐ立っているつもりでも、左肩が少し前へ巻き込まれていたのです。
その小さな変化が、身体全体のバランスを崩し、右足軸では身体が右へ傾きやすくなっていました。
もし誰にも教えてもらわなければ、私は今でも「足首が弱いからだ」と思い続けていたかもしれません。
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白井幸子先生から学んだ「頭が一番高く、坐骨と離れている」という感覚
身体の使い方を学ぶ中で、白井幸子先生が大切に伝えられている言葉があります。
「頭が一番高くて、坐骨と離れている。」
最初は、この言葉の意味がよく分かりませんでした。
頭を持ち上げようとすると首に力が入り、胸を張れば腰が反ってしまいます。
でも、この言葉は「姿勢を作る」という意味ではありませんでした。
頭が身体の一番上で自由にバランスし、その結果として坐骨との距離が保たれていく。
そんな身体全体の関係を表していたのです。
私自身、この感覚を少しずつ意識するようになってから、片足ルルベでも「力で立つ」のではなく、「身体全体でバランスを取る」という感覚が少しずつ分かり始めました。
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ルルベでは足裏の支え方も大切になる
ルルベになると、床に触れている面積は小さくなります。
そのため、足裏でどのように床を受けているかも、バランスに大きく関わります。
私自身、以前は足指で床をつかもうとしていました。
でも、それでは足が必要以上に緊張し、かえって身体全体も硬くなってしまうことがありました。
身体の使い方を学ぶ中で、足裏全体で床を受け、その中でも第1・第2中足骨頭付近(MP関節周辺)が安定した支えになりやすいことを知りました。
もちろん、これは「ここだけで立つ」という意味ではありません。
足指で頑張るのではなく、足裏全体で床とのつながりを感じながら立つことが大切なのだと思います。
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「やろう」とすると、かえって力んでしまうことがある
片足ルルベが安定し始めて、一つ気づいたことがあります。
それは、
「やった感」がある日は、必要以上に筋肉が働いていることが多い。
ということです。
以前の私は、
「もっと軸を作ろう。」
「もっと引き上げよう。」
「もっと頑張ろう。」
そんな気持ちで身体をコントロールしようとしていました。
でも、その「やろう」という気持ちが強いほど、首や肩、脚などに余計な力が入り、かえって身体全体のバランスを崩していたように感じます。
だからといって、何も考えないわけではありません。
正しい「プラン」を持つことは大切
今の私は、レッスン中に何も考えていないわけではありません。
頭が一番高いこと。
坐骨との距離。
背骨のつながり。
肩や股関節のバランス。
身体について学んだことを思い出しながらレッスンをしています。
でも、それを筋力で実現しようとはしません。
私にとって大切なのは、
「やる」ことではなく、「思う」こと。
もちろん、思うだけですべてができるようになるわけではありません。
それでも、不思議なことに、「こうあるといいな」という身体の方向性を思い描くだけで、余計な力が抜け、身体が自然に応えてくれるように感じることがあります。
運動学習や神経科学でも、身体の動きをイメージすることが運動の学習に役立つことが知られています。
私は、それを知ったとき、自分が感じていたことと少し重なるように思いました。
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片足ルルベが苦手なときこそ、身体全体を見てみる
バーではできるのに、センターになるとできない。
そんなとき、私も以前は、
「筋力が足りない。」
「足首が弱い。」
そう思っていました。
もちろん、それが原因になることもあるでしょう。
でも、それだけでは説明できないこともあります。
私自身は、身体について学ぶ中で、自分では気づいていなかった思い込みや、無意識の緊張、身体全体のバランスに少しずつ気づくようになりました。
今も学びの途中です。
だから「これが正解です」と言うことはできません。
でも一つ言えることがあります。
片足ルルベがうまくいかないときは、足だけを見るのではなく、身体全体を見直してみること。
そこには、自分ではまだ気づいていないヒントが隠れているかもしれません。
その小さな気づきの積み重ねが、バーでできることをセンターでもできる身体へと少しずつ導いてくれるのではないかと、私は感じています。
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まとめ
バーではできるのに、センターで片足ルルベが難しくなる。
その理由は、筋力だけではないのかもしれません。
私自身、身体について学ぶ中で、頭の位置、肩のバランス、股関節、足裏、そして自分では気づかなかった思い込みが、身体全体のバランスに影響していることを少しずつ実感してきました。
これからも学びを続けながら、新しい気づきがあれば、このブログで皆さんと共有していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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