バレエで「足に寄りかかっている」と言われたら? 骨盤と大腿骨の関係を考える

バレエダンサーのポーズと骨盤・大腿骨で構成される股関節のイラスト 身体の正解を探して

バレエで片脚に立ったとき、先生から「足に寄りかかっている」と言われたことはありませんか?

私自身、片脚で立つときにそう指摘されたことがあり、どうすれば身体の使い方を変えられるのだろうと、いくつかの本で調べてみました。

その中で興味を持ったのが、骨盤と大腿骨の関係、そして股関節への体重のかかり方についての考え方でした。

本で読んだことを実際に自分の身体で試してみると、脚の付け根の感覚だけでなく、お腹の支え方や骨盤、背骨、呼吸にも変化を感じました。

今回は、調べて学んだことと、自分で試して感じたことを分けながら、骨盤と大腿骨の関係について考えてみたいと思います。

股関節は骨盤と大腿骨が組み合わさってできている

股関節は、骨盤側にあるくぼみ(寛骨臼)に、大腿骨の先端にある丸い骨頭がはまり込む構造をしています。

股関節は、骨盤側にあるくぼみ(寛骨臼)に、大腿骨の先端にある丸い骨頭がはまり込む構造をしています。

上半身の重さを支えながら、脚を前後や左右に動かしたり、回旋させたりする関節です。

片脚で立つときには、軸足側の股関節に身体の重さがかかります。同時に、骨盤や体幹の位置を保つため、股関節周辺の筋肉も働きます。

つまり、股関節に体重がかかること自体は、悪いことではありません。

ただ、体重を支えようとするあまり、脚の付け根を固めたり、身体を押し込むように使ったりしていないか、考えてみる余地はありそうです。

股関節を押し込むのではなく、空間があるように考えてみる

私が本を読んで興味を持ったのは、大腿骨を股関節の上部や内側に押しつけるのではなく、そこから遠くなるようにイメージする考え方でした。

実際に骨を引き離したり、関節の隙間を広げたりするという意味ではありません。

股関節を必要以上に押し込まず、脚の付け根に動ける余地があると考えてみるのです。

本で学んだこの考え方を自分の身体で試してみると、興味深い変化を感じました。

股関節への意識を変えると、お腹に自然と力が入った

意外だったのは、股関節に空間があるように意識すると、お腹に自然と力が入ることでした。

お腹に力を入れようとしたわけではありません。それなのに、身体を支えるための働きが生まれているように感じたのです。

さらに、お腹に力を入れようと意識してみると、今度は余計な力を上乗せしているような感覚がありました。

この違いは、私にとって興味深いものでした。

お腹を固めることと、身体を支えるために腹部の筋肉が働くことは、同じではないのかもしれません。

もちろん、これは私自身の感覚であり、実際にどの筋肉がどの程度働いているかまではわかりません。

骨盤や背骨、呼吸にも変化を感じた

もうひとつ気づいたことがあります。

股関節に空間があるように意識すると、骨盤の傾きが整い、背骨が起き上がるように感じました。そして、息も吸いやすくなったのです。

この感覚は、片脚で立つときだけではありませんでした。

2番ポジションのプリエでも、片脚アテールでも、似たようにお腹の自然な支えを感じました。

運動学の観点では、股関節・骨盤・体幹はそれぞれ独立して働いているわけではありません。腹部の筋肉や横隔膜なども、呼吸と姿勢の維持に関わっています。

そのため、身体の一部分への意識が変わることで、ほかの部分の感覚や動き方にも変化が現れることは考えられます。

ただし、私が感じた変化の原因が股関節の位置そのものにあるのか、周囲の筋肉の働きや全身のバランスが変わったためなのかは、まだわかりません。

それでも、股関節だけを切り離して考えるのではなく、骨盤や背骨、呼吸とのつながりにも目を向けるきっかけになりました。

バーを使って、自分の身体の感覚を確かめてみる

同じような感覚がある方は、無理のない範囲で試してみてもよいかもしれません。

1. バーに手を添え、楽に立ちます。
2. いつものように片脚アテールになり、脚の付け根や足裏の感覚を観察します。
3. 次に、股関節を押し込まず、脚の付け根に動ける余地があるとイメージします。
4. お腹を意識的に固めず、呼吸や骨盤、背骨の感覚に変化があるか確かめます。

大きく脚を上げたり、ターンアウトを増やしたりする必要はありません。

股関節を無理に引き離そうとせず、痛みや詰まりが強くなる場合は中止してください。感じ方には個人差があります。

身体を支えるために、いつも力を足す必要があるのだろうか

今回、本で学んだことを自分の身体で試した経験から、身体を支えるために、いつも自分から力を加えなければならないわけではないのかもしれない、と考えるようになりました。

お腹を固める、背筋を伸ばす、骨盤を正しい位置に置く。それぞれを頑張るのではなく、身体全体の関係を見直すことで、必要な働きが生まれることもあるのではないでしょうか。

もちろん、股関節に空間があるように意識すれば、誰でも同じ変化が起こるとは限りません。

それでも、本で学んだことを実際に試し、自分の身体の反応を観察することは、バレエを学ぶうえで大切な手がかりになると感じています。

皆さんも、いつもの立ち方やプリエの中で、身体の感覚に目を向けてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 

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