バレエを続けていると、
「軸を保ってください」
「もっと引き上げて」
と言われることがあります。
しかし私自身は長い間、
軸とは何なのか、重心をどこへ運べば良いのか、よく分かりませんでした。
そんな私が身体の使い方を学ぶうえで大きな影響を受けているのが、アレクサンダー・テクニーク国際認定教師(ATI)の白井幸子先生です。
白井先生は、ダンサーのためのアレクサンダー・テクニークとボディマッピングを伝えるAT Danceを主宰されています。
レッスンにはバレエ教師やダンス指導者だけでなく、初心者や一般の方も多く参加されています。
専門的な内容を扱いながらも、とても分かりやすく伝えてくださるのが白井先生の魅力です。
私自身もレッスンやスパイラルコンディショニングを通して多くのことを学んできました。
その中でも特に助けられているのが、
「頭と坐骨の二等辺三角形」
「頭と足首の二等辺三角形」
という身体の捉え方です。
軸は一本の棒ではなかった

以前の私は、身体の軸を一本の棒のようなものだと思っていました。
そのため軸を保とうとすると、身体を固めてしまうことがありました。
しかし白井先生から学んだ二等辺三角形のイメージは、私の軸の考え方を大きく変えてくれました。
私にとって軸とは固定された棒ではありません。
動きの中で伸びたり縮んだりしながら、全身をつないでくれる“生きた軸”です。
端と端を見る

私が学んだのは、
腰が反っているから押し込む
胸が開いているから閉じる
という考え方ではありません。
見るのは「部分」ではなく「関係」です。
頭と坐骨
頭と足首
身体の“端と端”の関係を見ることです。
端と端がお互いに遠ざかるように広がることで、身体全体が自然にまとまる感覚があります。
身体のどこか一部分を操作するのではなく、全体のつながりを見る。
この考え方は私にとってとても新鮮でした。
重心移動に迷わなく
私がこの考え方から最も恩恵を受けているのは重心移動です。
バレエでは立っている時間よりも、重心を移動している時間の方が長いかもしれません。
歩く
プリエする
ルルベする
片脚に乗る
常に重心は移動しています。
以前の私は、重心を移そうとすると身体のどこかを固めたり、逆にどこへ移動して良いのか分からなくなることがありました。
しかし頭から足までのつながりを感じながら動くようになってからは、重心移動の方向が分かりやすくなりました。
私にとって二等辺三角形の軸は、重心移動のガイドのような存在です。
全身はつながっている

身体は部分の集まりではありません。
首、胸、腰、骨盤、脚はすべてつながっています。
そのため、一部分だけを無理に変えようとすると、別の場所が頑張ってしまうことがあります。
例えば、
腰を強く押し込む
胸を無理に張る
首を必要以上に引く
こうしたことは、一時的には形が整ったように見えても、別の場所へ負担が移ることがあります。
私は今、身体を部分で修正するよりも、全体の関係を見ることを大切にしています。
頭と坐骨
頭と足首
端と端の関係を見ることで、全身が自然につながりやすくなるように感じています。
まとめ

私にとって白井幸子先生から学んだ二等辺三角形の軸は、身体を固めるためのものではありません。
身体のつながりを思い出させてくれるイメージです。
そしてその結果、
重心移動が分かりやすくなった
身体を固めにくくなった
全身のつながりを感じやすくなった
そんな変化を感じています。
もちろんこれは私自身の体験です。
しかし、もし軸や重心移動に迷いを感じている方がいたら、一つのヒントになるかもしれません。

