バレエを習っていると、
「引き上げて」
「頭を高く」
「肩を下げて」
と言われることがあります。
私も長い間、その言葉を真面目に受け取ってきました。
でも、頑張るほど苦しくなることがありました。
引き上げようとすると力む。
肩を下げようとすると別の場所が固まる。
アームスも重く感じる。
私はずっと、もっと頑張ればできると思っていました。
けれど最近になって、少し違う見方をするようになりました。
私は足の上に立っていませんでした
最近気づいたことがあります。
私は足の上に立っているつもりでした。
でも実際には、骨盤に座ったまま立とうとしていたのかもしれません。
もちろん本当に座っているわけではありません。
けれど身体の感覚としては、足よりも骨盤が支えになっていたように感じるのです。
だから引き上げようとしても苦しい。
肩を下げようとしても上がる。
頭を高くしようとしても、どこか無理が生まれる。
今思えば、私は身体の上の方ばかり何とかしようとしていたのかもしれません。

長座は私の癖を映す鏡でした
頭
↓
前へ落ちやすい
背骨
↓
縮こまりやすい
骨盤
↓
後ろへ倒れやすい
【観察してみると】
頭のてっぺん
↑
頭と坐骨の間に余地
↓
坐骨
張りを作るのではなく
本来あった長さを思い出す

私は長座が苦手です。
長座になると骨盤が後ろへ倒れやすくなります。
すると頭も落ちやすくなります。
長座について考えていたとき、私は一つ見落としていたことがありました。
長座では、身体を支える土台は坐骨だけではありません。
坐骨とかかとでつくられる土台があります。
私は長い間、坐骨には意識が向いていましたが、前方にあるかかととの関係はあまり感じられていなかったように思います。
今振り返ると、そのことも骨盤が後ろへ倒れやすかった理由の一つだったのかもしれません。
長座では、土台は坐骨だけではなく、かかとまで続いていました。
だからこそ、長座は私の癖を映し出してくれる姿勢だったのかもしれません 。
以前は単純に柔軟性の問題だと思っていました。
ももの裏が硬いから。
身体が硬いから。
そう考えていました。
もちろんそれも関係しているかもしれません。
でも最近は違う見方をしています。
長座は、私の癖を映し出してくれる姿勢だったのです。
立っていると気づきにくいことが、長座になるとよく見えます。
骨盤はどうなっているだろう。
頭はどこにあるだろう。
私は本当に自分を支える土台との関係を持てているだろうか。
長座は私にそんな問いを投げかけてくれました。
頭のてっぺんに触れたとき
頭のてっぺん
↑
(本来あった長さを思い出す)
↓
坐骨
ある日、長座で頭のてっぺんにそっと触れてみました。
姿勢を良くしようとしたわけではありません。
ただ観察してみたかったのです。
すると、頭と坐骨の間に少し長さが戻るような感覚がありました。
そして同時に思いました。
「ああ、私はまだこんなにも近かったんだな」
と。

長年の癖は、自分では当たり前になっています。
だから気づきません。
でもその瞬間、私は自分が思っていた以上に縮こまっていたことに気づいたのです。
張りではなく、長さだった
最初、この感覚を私は「張り」と表現していました。
身体の中に何かが生まれたような感覚があったからです。
でも今振り返ると、それは少し違う気がしています。
筋肉を緊張させたわけではありません。
力を入れたわけでもありません。
むしろ逆でした。
長年の癖で縮こまっていた部分に余地が生まれ、本来あった長さを少し思い出したような感覚でした。
張りが生まれたのではなく、
本来あった長さを思い出した。
今はその言葉の方がしっくりきています。
引き上げとは何だろう
【以前】
引き上げる
↓
もっと上へ
↓
頑張る
↓
力む
【今】
頭は高く、ふんわり
↓
頭と坐骨の間に余地
↓
本来あった長さを思い出す
↓
結果として身体が使いやすくなる
私は長い間、
引き上げることは上へ引っ張ることだと思っていました。
でも最近は少し違うように感じています。
無理に上へ伸びることではなく、
本来あった長さを思い出していくこと。
頭を持ち上げることではなく、
頭と坐骨の間に余地が生まれること。
その結果として、身体が少し使いやすくなること。
私にとっての引き上げは、そんなものなのかもしれません。
正しい姿勢より大切だったこと
私は長い間、正しい姿勢を探していました。
正しい骨盤。
正しい引き上げ。
正しい形。
でも最近は、
正しい形を探すことよりも、
自分の癖に気づくことの方が大切なのではないかと思っています。
何十年も気づかなかった癖は、すぐには変わりません。
私も今なお観察中です。
けれど、自分を変えようと頑張る前に、
まず自分を知ること。
それは身体だけでなく、生き方にも通じることなのかもしれません。
もし引き上げが苦しい。
肩が上がってしまう。
アームスが重く感じる。
そんな悩みがあるなら、一度「自分はどこで自分を支えているのだろう」と観察してみてください。
案外、答えは新しい知識の中ではなく、ずっと一緒にいる自分の身体の中にあるのかもしれません。
張りが生まれたのではなく、
本来あった長さを思い出した。
最近の私は、その言葉を大切にしています。
読んでいただきありがとうございました
長い間、私は「もっと頑張らなければ」と思っていました。
でも最近は、頑張ることよりも、自分の癖に気づくことの方が大切なのかもしれないと感じています。
今回の記事も、正しい姿勢をお伝えするためではなく、私自身の観察記録として書きました。
もし同じように、
引き上げが苦しい。
肩が上がってしまう。
長座が苦手。
そんな経験がある方がいらっしゃったら、何か一つでも参考になる部分があれば嬉しいです。
私自身もまだまだ観察の途中です。
これからも身体との新しい発見があれば、このブログで共有していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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